危篤から通夜、葬式、火葬、法要までの対処

小さなお葬式

病人をかかえた家庭では、家族の一員が亡くなられると、通夜や葬儀のために様々な準備が必要です。病人の方がまだ健在のうちはそうした準備は考えたくないですが、いざ亡くなられたらどうしたらよいか分からないというのが本当のところです。そこで簡単に死亡から葬儀までの流れをお伝えします。
皆様方にお役にたてれば幸いです。

●危篤の通知
病人が重体になり、医師から「あと何日」という通告を受けたときに、意識のあるうちに会わせたい人に至急連絡をとることです。

●お知らせしたい範囲
(1) 家族
(2) 血筋の濃い親族。
 例 別居している両親、兄弟姉妹、祖父母、孫、配偶者の両親と兄弟姉妹、つきあいの深い伯叔父母、甥、姪など
(3) 親しい友人、知人
(4) 勤務先、学校、関係団体、隣近所など

●危篤の連絡
危篤の連絡は電話連絡が早くて確実ですが、急なことなので先方が留守の場合には電報を打ちます。
電話で連絡する場合は、
(1)だれが(危篤者の名前)
(2)どこで(病院名、病棟、場所、道順、電話番号) 
(3)病名と状態 などを連絡します。

●電話での口上
電話では、家族や近親者以外の相手でも簡潔に伝えます。
(1) 早朝や深夜の場合には、
「朝早くの電話でご迷惑ですが」
「夜分おそく失礼いたします」
と、時を選ばない失礼をおわびします。
(2) 「私は○○の家内(息子、娘)でございますが、○○が重体となりましたので、ご連絡をいたしました」
あるいは、
「○○が危篤になりましたのでお知らせ致します」
(3) 電報を利用する場合、
「○○キトク スグオイデコウ」

3.死亡届

死亡原因には、病気以外にも、事故死や自殺や他殺など様々あります。重病であらかじめ死亡時期がわかっていても、いざ死を迎えると、遺族の悲しみははかり知れないものですが、冷静に対処しなければならない場合もあります。 病気によって死亡した場合には、医師から死亡診断書が発行されすぐにも死亡届けを出せますが、それ以外の死因(変死、自殺、他殺など)では、警察の取り調べがあったり、行政解剖に回されたりして時間がかかることもあります。

●病院で死亡したとき
病院での死亡は、ほとんどの場合、死因がはっきりしているので、病気による自然死としてすぐに死亡診断書を出してくれます。しかし交通事故や火傷などで死亡した場合には、外因死として警察医による死体検案が必要となります。

●自宅で死亡したとき
自宅で死亡した場合、一刻も早く医師に連絡して来てもらいます。
(1) 故人が加療中であれば、主治医師の死亡の確認が先決ですので、医師が死亡を確認し、死亡診断書を書くまでご遺体に手をふれたり、動かしてはいけません。
(2) 加療中でない急死などの場合や、日曜祝日で病院がお休みの場合には、110番し、警察医に確認してもらいます。この場合、たとえ老衰死であっても、死因確認のために警察医による死体検案が行なわれることがあります。

●事故死、変死、自殺などのとき
交通事故などの事故で即死したときや、自殺や他殺など不自然な死の時には、警察医による検死(行政解剖)が必要となります。
(1) 行政解剖されるご遺体は、監察医務院等に運ばれ、そこで検視を受けたあとで遺族に戻され、自宅に帰ることができます。
(2) 他殺の疑いのあるときには、「司法解剖」に回されてご遺体の帰還が遅れることもあります。
(3) 検死が終わったら、警察医から死体検案書が交付されます。
(4) 海や山で遭難したときには、遭難現場に近い警察と役場に届け出なければご遺体は動かせません。
(5) 遠隔地で死亡した場合には、損傷の程度や死亡からの日数などを考慮して、遺族が現地に出向き、そこで火葬して遺骨を持ち帰ることもあります。

人が死亡した時は、戸籍法で一週間以内に死亡届を提出することが定められています。

(1) 死亡届は、所定の用紙に、死亡年月日、時間、死亡場所、性別、職業、配偶者の有無、生存配偶者の生年月日などを記入し、医師の署名のある死亡診断書とともに提出します。
(2) 死亡届は、死亡した土地の市区町村役場の戸籍係に届け出ます。
(3) 病院や旅先などで亡くなったときは、病院の所在地や旅先の市区町村役場へ提出します。
(4) 死亡した土地が本籍地でないときは、死亡届けを2通提出することになっており、1通は本籍地の役場に送付されて、戸籍から抹消されます。


●死亡届を行う人
(1)同居の親族
(2)親族以外の同居者
(3)家主、地主または土地家屋の管理人
ただ、実際には遺族は連絡や通夜の準備などで時間がありません。そこで、必要事項の記入をすませたら、あとは葬儀社社員か親族などに代行してもらうことが多いようです。


●提出期限
(1)死亡届は、死亡した日から七日以内に提出することになっています。
(2)この死亡届を出さないと、火葬に必要な「埋火葬許可証」を発行されないので、実際には、死亡当日か翌日には出すことになります。そのため、役所では休日や夜間でも受付ています。

●死亡診断書
死亡診断書は故人の死に立ち会った医師の署名捺印したものでなければ認められません。普通は死因に不審な点がなく、臨終のときに医師が立ち会っていればすぐに「死亡診断書」を書いてもらえます。
死亡診断書は、保険金や遺族年金などの請求に必要になりますので、あらかじめ2通書いてもらうとよいでしょう。

●死体検案書
自殺や事故死、変死などの場合には、警察医によって検視が行われたあと「死体検案書」が交付されます。死亡届の際にはこの「死体検案書」を提出します。

●火葬(埋葬)許可証
火葬および納骨をするためには、火葬(埋葬)許可証が必要です。
(1) 死亡届の用紙に必要事項(死亡者の本籍地、現住所、氏名、性別、生年月日、死因、死亡年月日時、死亡場所、火葬を行う場所、申請者の住所と死亡者との続柄等)を記入し提出をしますと、「火葬許可証」が交付されます。
(2) 「火葬許可証」を火葬場に提出すると、終了した時点で、日時を記入して返してくれます。これが「埋葬許可証」になり、納骨時に寺院、墓地の管理事務所に提出します。
「埋葬許可証」は5年間の保存義務があります。


4.死亡通知

死亡通知は残された者が行う重大な役目です。死亡通知は通知もれが残らないよう、
住所録や年賀状などをチェックしながら、故人とかかわりのあった人たちに知らせたいものです。

●死亡通知の範囲
死亡通知の範囲は、
(1)別居している家族、近親者
(2)故人と親交のあった友人、知人
(3)勤務先、関係団体、学校
など には、通夜や葬儀の日時が決まった時点で連絡します。これらの連絡は、それぞれの主な関係者に通知して、その人から連絡をとっていただくようにお願いします。


●電話での死亡連絡

 危篤の連絡と同様、早朝や深夜の失礼をおわびしてから切り出します。
「早朝はやくから申し訳ございません。
○○は、本日○時に死去いたしました。
通夜は○時で、告別式は翌日○日午後○時から○○(場所)で行いますので、とりあえずお知らせいたします」
「たびたびお見舞いいただきましたが、○○ は、本日○時に亡くなりました…」

●ほかの方たちへの連絡をお願いする場合
「お手数ですが、職場の方々へもご連絡をお願いいたします」
「皆さまによろしくお伝えください」
 などと言い添えます。

電話が一台で間に合わない場合には、臨時電話の使用を電話局に申し込むと、すぐ設置してくれます。従来からある電話は「受信専用電話」として使用し、臨時電話を「発信専用電話」にすると、話中が少なくなります。

●電報で知らせる
電話で連絡がとれない場合には、電報で知らせます。電文には、死亡者名、死亡日時、発信人名を入れます。
死亡者氏名 ○○○○
死亡日時  ○日○時○分
喪主 長男 ○○

●臨終直後の対応
家族・親戚への死亡通知、葬儀社への連絡を行います。連絡を受けた葬儀社はご遺体を自宅に移送します。
霊柩車・寝台車の料金は、種類と距離・時間によって異なります。

●枕飾り
納棺するまで頭は北に向けて安置します。手は胸の上で組ませ、数珠をかけ、顔はサラシの面布で覆います。枕元に小さな机を置いて白い布をかけ、ローソク、線香などを飾り、火をともします。

●喪主の決定
通夜・葬儀を円滑にとり行うために喪主・世話役を決めます。喪主は世帯主・配偶者・長男などがなりますが、葬儀後も年忌法要などの供養を行う人がよいでしょう。

●葬儀内容の決定
故人の地位、宗旨、会場、規模、会葬者数などにより、葬儀の内容を決定します。
通夜・葬儀の日時と会場は、僧侶や火葬場、会館の都合などもありますので、喪主・僧侶・葬儀担当者との間で決定します。

●通夜・葬儀の手配
(1)祭壇に飾る遺影の準備をします。
(2)火葬場に行くタクシーの手配をします。
(3)受付用具・記録簿を用意します。
(4)会葬礼状の印刷を手配します。
(5)会葬御礼品(粗供養品)を用意します。
(6)通夜ぶるまいの用意をします。
(7)喪服の用意をします。

●通 夜
通夜は午後6時〜7時頃から始めます。僧侶の読経、焼香、喪主のあいさつのあと、通夜ぶるまいと進みます。

●葬儀準備
(1)受付の準備、会葬御礼品のセット  
(2)弔電を整理し奉読の順を決めます。
(3)席順や焼香順位を決めます。
(4)火葬場へ行く人を確認します。
(5)お布施の用意をします。
(6)初七日法要の料理の確認をします。

●葬 儀
葬儀は宗派や会場によって多少異なりますが、一般的には次の順で行われます。
(1)参列者着席
(2)導師入場
(3)開式の辞
(4)読経
(5)導師焼香
(6)弔辞弔電奉読
(7)遺族焼香
(8)一般参列者焼香
(9)導師退場
(10)閉式の辞

●出 棺
葬儀が終わったらご遺体を花で飾り、故人愛用の品を納めます。
親族は故人との最後のお別れをして、近親者で棺を霊柩車に運びます。

●火葬・骨あげ
火葬にかかる時間は1時間半ほどです。收骨される方は係員の連絡があるまで、休憩所で待ちます。
遺骨は帰宅後、壇飾りに安置します。

●法要・食事
最近では葬儀当日に初七日法要をつとめることが多く、法要後の食事では、僧侶、世話役、手伝いの方々をもてなします。

●葬儀を終えて
世話役をはじめとして、葬儀の引き継ぎは、なるべく葬儀当日に行います。引き継ぐものは下記の通りです。
(1)香典
(2)香典、供物の控え帳
(3)弔電、弔辞
(4)会葬者名簿
(5)会葬者の名刺
(6)会計帳と残金

以上でざっと説明しましたが、実際にそうなった時には精神的にも大変になってくるので、こういう流れで
とり行われるのだという事は認識されているほうがよいかと思われます。
辛いことですが、我々にとって避けて通れない道なのかもしれません。

葬儀レビ

 

posted by 慈 at 09:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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